当サイトでは、国際資格を持つモンテッソーリアンまりこ監修のもと、モンテッソーリ教育についてできるだけわかりやすい言葉を使って解説しています。
もしかすると「父性」が育っていないのかも…?
お父さんが子育てに参加する鍵「父性」とは?
「父性」の育て方、お父さんが子育てに参加する上で知っておきたいポイントとともに解説していきます。
お父さんの役割をおばあちゃんやおじいちゃん、保育士さんなどが担ってくれているというご家庭は置き換えて読んでみてください。
「父性」とは?
オキシトシンが分泌されると、子どもを愛おしく感じるようになります。
お母さんは妊娠と出産を通して脳内でオキシトシンが分泌されるため、少しずつ子どもへの愛情が芽生え、心もお母さんになっていきます。
一方、お父さんは身体の変化が起こらないので、子どもが生まれた時点ではお母さんほど心が育っていません。
このため、夫婦間で子育てに対する感覚に差ができてしまうんです。
「父性」の育て方
「父性」は子どもとの触れ合いで育つ
お父さんの脳内でオキシトシンが分泌されると「父性」が育っていきます。
オキシトシンを分泌させるには、子どもとの触れ合いが一番です。
子どもと触れあえば触れ合うだけ、「父性」が芽生え、どんどん子どもがかわいく愛おしく思えるようになるんです。
子育て担当がお母さんになると、お父さんは子どもと触れ合う時間が少なくなってしまいます。すると、なかなか「父性」が育たず、子育てを他人事ととらえてしまう可能性が高くなります。
そうならないためにも、お父さんが子どもと触れ合う時間を意識して増やすようにしましょう。
触れ合い時間の作り方
01:絵本の読み聞かせ
膝に座ったり、隣に座ったりしながら読み聞かせをすることで自然とスキンシップが取れます。
02:送り迎え
保育園や幼稚園に通われている方なら手をつないで園まで行きましょう。
03:添い寝
お仕事の関係で朝は早いし夜は遅いしでほとんど子どもと関われないという方は、夜一緒に寝るというのもオススメです。
04:お子さんの身の回りのお世話
着替え
お風呂(沐浴)
歯磨きの仕上げ など
お父さんがお子さんの身の回りのことをやっているときには、お母さんはあたたかく見守りましょう。
慣れないお父さんのやり方が気になるかもしれませんが、口出ししてふれあいの時間を邪魔しないように!
05:お腹の赤ちゃんに話しかける
妊娠中の方しかできないことですが、お腹の中の赤ちゃんに話しかけたり、お母さんのお腹を触ったりしてあげましょう。
お父さんが子育てに参加する上で知っておきたいポイント3点
ポイント01:「お母さんがいい!」にはどう対応したらいい?
夫も「どうせお母さんがいいし…」となってしまうし…
その上で「お母さんがいい!」の対処法を3つご紹介します。
01:子どもの身の回りのことを手伝う役割を決める
朝の着替えはお父さんが手伝う、お風呂はお父さんと入るなど、お父さんの役割を決めましょう。
役割が決まっていれば、「これはお父さんがやってくれることなんだ」とお子さんも受け入れやすくなります。
02:お父さんに任せてお母さんは出かける
お母さんが同じ空間にいると、子どもは「お母さんがいい!」と思ってしまいます。
ですので、思い切ってお母さんは出かけてしまいましょう!
お父さんにとっても、1人でも子どものお世話をできた経験は自信につながり、お母さんもリフレッシュできます。
03:お子さんの気持ちに共感する
お母さんがいないときに「お母さんがいい!」となってしまったら、どう対応しますか?
「お母さんはいないって言ってるでしょ!」などお母さんがいないことを強調するのではなく、「そうだよね。お母さんがいいよね」と子どもの気持ちに寄り添いましょう。
ポイント02:お母さんと子どもの間に入らない方がいい期間もある?
それは「共生期間」という、出産~生後6、8週間程度の期間です。
出産を経て、赤ちゃんはそれまで一心同体だったお母さんの身体から出てとても不安な状態。赤ちゃんはお母さんと一緒にいることで安心感を得られます。
また、赤ちゃんはお母さんのおっぱいを必要とし、お母さんは赤ちゃんがおっぱいを吸うことで子宮が収縮し産後の回復が促されます。
お母さんと赤ちゃんはお互いになくてはならない存在、共に生きている状態です。
ですので、この「共生期間」だけはお父さんは赤ちゃんとお母さんの間に割って入るのではなく、2人のサポートにまわりましょう。
ポイント03:お父さんは子どもの自立の鍵?
お母さんは子どもにとって心の安全基地なのに対して、お父さんは子どもの自立を促す存在。
お母さんと一緒だったら甘えて自分でやらなかったことを、お父さんと一緒だと自分でやりはじめるということがあります。
まとめ
お父さんが子育てに参加する鍵は、子どもとの触れ合いでスキンシップを増やし「父性」を育てることでした。
「父性」が育つと、子どもとの関わりがどんどん楽しくなって、自然と子育てに参加し、また「父性」が育つ…という好循環が生まれます。
子どもが自立してくると、日常の中で触れ合いの時間を持つ機会が減ってしまいます。
「父性」を育てるチャンスは今しかありません!