当サイトでは、国際資格を持つモンテッソーリアンまりこが、モンテッソーリ教育についてできるだけわかりやすい言葉を使って解説しています。
はさみはいつから使える?どうやって練習したらいいの?教材の作り方は?気をつけることは?
一つずつ解説していきます。
はさみは何歳から?
はさみを使い始めるにあたって2つの目安があります。
① 指先が十分に育っている
はさみで切るためには、指先の力が必要です。
指先がどれくらい育っているかは年齢よりも、今までどれくらい指先を使ってきたかということが大きいので、自分のお子さんがどれくらい指先をコントロールできているか見てみましょう。
② 約束を守れる
当たり前ですが、はさみの刃は危ないです。
はさみの刃には触らないという約束を守れるようになってから取り入れるようにしましょう。
はさみの選び方
子どもの力でハサミを開けられる(かたすぎないもの)
重すぎない
ハサミの刃が長すぎない
利き手にあったもの
どうやってやる?教材の作り方、無料教材配布
こんなの用意してみました。
はじめは1回切り
1回切りは、ハサミで1回チョキンとしたら、切れる細い紙を切ることです。
ただの細い紙を切るということから始めてみましょう。
これでもハサミが初めての小さい子どもにとっては、本当に集中力がいることなの
少し慣れてきたら、細い紙の上に線を引いて、その上を切る練習をしてみましょう。
そうやって意識して自分の指先をコントロールすることを身に着けていきます。
そのときに、細い線を切るのは難しいので、かなり太い線からはじめるのがオススメです
2回切りから連続切りへ
2回チョキチョキとしたら切れる、1回切りのときよりすこし太い紙を線に沿って切ります。
2回切りができれば、自然と連続切りができるようになっていきます。
長い直線や、ゆるやかな曲線、急な曲線、ギザギザ線、などに挑戦してみましょう。
切り抜きに挑戦してみよう
小さい子の場合は、切りはじめの線を入れるとわかりやすいよ。
どこから切り始めるのかわかるようなガイドの線を入れておくと、線に沿って切るだけで切り抜けるので、小さい子どもにはやりやすいです。
右利きか左利きかで、ガイドの線の位置が変わるので注意しましょう。
切るのは画用紙がいい
ダウンロードした教材を使いたい方はA4サイズの画用紙が販売されているので、そういったものに印刷してお使いいただくのがオススメです。
どんどん発展させていこう
たとえば・・・
紙を折ってから切る(切り紙)
自分で描いた絵を切る
好きなもの興味のあるものを切り抜いて、のりで貼って自分だけのコレクションを作る
いろんなアイディアが考えられると思います。
子どもがやりたいと思えるものを取り入れられるといいですね。
もっと印刷できる教材がほしい!
それなら「子育ての学校 ~おうちではじめるモンテッソーリ教育~」
「子育ての学校」では、コソダチショップで販売している印刷教材をすべて自由にダウンロードいただけます。
モンテッソーリ教育流の用意の仕方
せっかくだからモンテッソーリ教育ではどんな感じではさみ切りの活動を用意しているか紹介させてね。
①はさみ
②切る画用紙
③カゴ(お皿)
→切った紙が散らばらないようにまとめておくために使う
④お盆
→使うものをすべてまとめておくことで、準備・片付けがしやすい
⑤袋
→活動が終わったら切った紙をこの中に入れる
安全に活動するために気をつけたいこと
やる前に、はさみの危ないところをしっかり伝える
基本的なことですが、子どもにわかりやすい言葉でしっかり伝えましょう。
「この銀色の部分には触らないよ」など
伝わっていなかったり、約束が守れないようなら、まだハサミは取り入れないようにしたほうが無難です。
一緒にやる
はじめのうちは一緒に活動をするようにしましょう。
2歳はもちろん、3、4歳でもまだまだ安心はできないです。
少なくとも目が届くところ、危ないことをしようとしたらすぐに止められるところで見守りましょう。
普段は子どもの手の届かないところにしまっておく
モンテッソーリ教育では、「子どもがやりたいときにできる」ということをすごく大事にしています。
子どもが手の届くところに活動を用意しておくというのが基本ですが、心配な方はハサミなど危ないものを大人が管理してもいいと思います。
「ハサミの活動がしたくなったら声かけてね」
など、ご家庭でルールを決めて取り入れられるといいですね。
まとめ
指先が十分に育っている、刃にはさわらないという約束が守れるようでれば2歳からハサミを始められる
はじめは1回で切れる1回切りから
1回切りができたら2回切り、連続切り
切り抜きにも挑戦してみよう
切る紙は画用紙が絶対オススメ
安全にはしっかり配慮しよう