当サイトでは、国際資格を持つモンテッソーリアンまりこ監修のもと、モンテッソーリ教育についてできるだけわかりやすい言葉を使って解説しています。
このページでは、モンテッソーリ教育の活動のひとつ「移動五十音」のやり方や用意するものなどをわかりやすく解説します。
移動五十音カードの無料ダウンロードもあります!
移動五十音ってどんな活動?(活動紹介)
五十音のカードを使って、単語や文章を作っていく活動です。
モンテッソーリ教育の言語教育の活動のひとつです。
単語を作る例
文章を作る例
何歳くらいからできる活動?
だいたい3歳半くらいからできます。
目安としては、五十音表を読めるなど五十音の音と形がわかってきたら、子どもに紹介してみましょう。
用意するもの
50音のカード(無料ダウンロード)
一文字につき7〜8枚くらい必要です。
カードが足りず言葉が作れなくて、子どものやる気がそがれてしまうのはもったいないので、多めに作っておきましょう!
オススメの活動なので、がんばってください!笑
カードを入れるケース
移動五十音のカードを入れるケースを用意しましょう。
100均などでちょうどいいプラスチックケースを探してもいいですし、専用のケースもあります。
100均などのプラスチックケースを使う例
100均などで探す場合は、5×10のケースはなかなかないと思うので、複数のケースを使う形になるかと思います。
セリアのSHIKIRI30などよさそうです。
専用ケースを使う例
専用のケースは五十音がぴったり入るのはもちろん、カードが取り出しやすいように、傾斜がついているなど活動に集中しやすいようにデザインされています。
活動のやり方
ミニチュアと使う
すでに名前を知っているもののミニチュアがあれば、そのミニチュアの名前を移動五十音で並べるという活動ができます。
ミニチュアと使う例
最初は「うま」「かえる」などの清音のみの単語から始めて、なれてきたら「ぞう」「かば」など濁音、半濁音や拗音・促音(小さい文字)も紹介していきましょう。
たとえば筆記用具やカトラリーなどの身近な道具ですね。
絵合わせのカードと使う
絵合わせのカードにはひらがながすでに書いてあるので、自分で間違いに気づくことができます。
子ども一人で自己訂正を繰り返しながら活動できるのでオススメです。
絵合わせのカードと使う例
絵合わせのカードだけの活動もあるので、また別の機会にご紹介します。
しりとりで遊ぶ
移動五十音でしりとりをやると「前の単語の最後の文字から始まる単語をつくる」ということが、視覚で見えるのでわかりやすいです。
しりとりの例
会話をする
移動五十音を使って自由に会話します。
文章を作る練習になります。
移動五十音でどんないいことがあるの?
移動五十音のいいところは、鉛筆でひらがなを書けなくても単語や文章を作れるというところです。
鉛筆でひらがなを書くには、手のコントロールが十分にできる必要があります。
だからといって、ひらがなに興味があって、ひらがなを読むことができるのに、鉛筆でひらがなを書けないから、単語や文章を書くのをあきらめるはもったいないです。
移動五十音を使うと、ひらがなを鉛筆でまだ書けなくても、単語や文章を作る楽しさをたくさん経験できます。
まとめ
モンテッソーリ園では、鉛筆でひらがなを書けるようになる前から、移動五十音で単語や文章を作ることを経験しているので、鉛筆でひらがなを書けるようになってから実際に単語や文章を書くことにもスムーズに移行できます。
また移動五十音は鉛筆でひらがなが書けなくても、単語や文章が作れるとても楽しい活動ですが、それと平行して鉛筆でひらがなをなぞるなど、文字を書く練習もしていきましょう!
文字が書けるようになった子に移動五十音は必要ありません。
移動五十音はひらがなが書けるようになる前から、単語や文章を作る楽しさを経験できる活動!
五十音表が読めるようになったらぜひ取り入れてみましょう。