当サイトでは、国際資格を持つモンテッソーリアンまりこが、モンテッソーリ教育についてできるだけわかりやすい言葉を使って解説しています。
「セガンの3段階のレッスン」という物の名前を覚えるやり方を、写真と動画をまじえながら具体的に解説します
物の名前を覚える「セガンの3段階のレッスン」
- 「これは○○」ものの名前を伝える
- 「○○はどれ?」質問を繰り返す
- 「これは?」名前を覚えたか確認する
①「これは○○」物の名前を伝える
物の名前をひとつずつはっきり発音しながら、子どもに伝えます。
名前を伝えるときは、名前を覚えるという目的なので、それ以外の情報は伝えないようにしましょう。
例:りんご
これは、りんご。
この赤いのが、りんご。丸いでしょ〜。
②「◯◯はどれ?」質問を繰り返す
「◯◯はどれ?」など、質問を繰り返します。
大人が繰り返し質問することで、子どもは何度もそのものの名前を聞き、吸収していきます。
ここでは、まだ子どもに物の名前を言わせません。(もちろん子どもが自発的に言うのはOK!)
できるようになってきたら、ものの並び順を変えてまた同じ質問してみましょう。
位置で名前を覚えてしまわないようにします。
また「◯◯をここに置いて」などやり方を変えるのもおすすめです。
実際にそのものを触ることで、子どもはより記憶しやすくなります。
何度も何度も繰り返し丁寧にやりましょう。
③「これは?」名前を覚えたか確認する
「これは?」など、子どもに質問をして名前を覚えられたか確認します。
ここではじめて子どもが自分でものの名前を言います。
もし覚えられていなかったら、子どもの様子を見て②「質問を繰り返す」に戻るか、①「物の名前を伝える」に戻ります。
実際にやっているところを動画で見てみよう
動画内の国旗はネットにあった画像をダウンロードしてラミネートしたもですが、下記のような市販品もあります。
用意のポイント
子どもが興味のあるものを用意する
子どもに興味があったり、身近にあったりするものを用意します。
名前を覚えてほしいからといって子どもがまったく興味のないものを用意はしません。
名前を覚えさせるというより、子どもの興味があることへの知識を深めるお手伝いをするという感覚で取り入れられるといいですね。
本物、ミニチュア、絵のカードなどで用意する
用意するのは、本物が一番いいですが、用意するのが難しいものはミニチュアやレプリカ、写真や絵のカードなどでもいいです。
たとえば、「救急車」を覚えてほしいなあ、と思っても本物は用意できないので、ミニチュアや絵のカードで用意します。
絵の場合は絵がリアルなものを選びましょう!
トミカ)
動物のミニチュアならカロラータがリアルで、ジャンルも整理されているので、おすすめ
絵のカードはくもんからいろんなシリーズが出ています
絨毯を使うと活動の範囲がわかりやすく散らかりにくいです
はじめは3つがおすすめ
セガンの3段階のレッスンは3つじゃないといけないという決まりはありませんが、はじめは3つが取り組みやすいと思います。
なれてきたら増やさないといけないか、というとそいうわけでもありません。
子どもがやりやすい数で取り組ませてあげられるといいですね。
3つのうち、1つだけが名前を覚えていないもの
はじめのうちは、3つすべてが名前を知らないものだと、なかなか難しいです。
できれば、名前を知らないものは1つにして、残り2つはもう名前を知っているものにしましょう。
「セガンの3段階のレッスン」というやり方に慣れてきたら、3つ全てが名前をまだ知らないものでもできるようになります。
どうやって自宅でモンテッソーリ教育を取り入れるの?
それなら「子育ての学校 ~おうちではじめるモンテッソーリ教育~」
なんでこんなやり方をするの?
0〜6歳というのは、自分の体を動かしながら、自分の五感を使いながら様々なことを吸収する時期です。
セガンの3段階のレッスンでは、自分の体を使って、見て、触って、時には匂いをかいだり、音を聞いたりしながら、その物自体を吸収していきます。
机にむかってするような暗記だと、体の動きも少ないですし、五感もせいぜい視覚くらいしか使えないので、0〜6歳の乳幼児期にはセガンの3段階のレッスンのようなやり方がおすすめなんです。(ただし0〜3歳は③名前を覚えたか確認するということはしません。①と②をくりかえし行います。)
- 「これは○○」ものの名前を伝える
- 「○○はどれ?」質問を繰り返す
- 「これは?」名前を覚えたか確認する