モンテッソーリ教育を知る

秩序の敏感期ってなに?秩序の大切さを知れば子育てが変わる!

ゆうこ
ゆうこ
運動の敏感期とか言語の敏感期とかはなんとなくわかるんだけど、秩序の敏感期ってなんだろう?

このページでは、モンテッソーリ教育で言われている敏感期のうちの一つ「秩序の敏感期」についてわかりやすく解説いたします。

【敏感期とは?】敏感期を知れば子育てが変わる!【いつくるの?】そもそも敏感期とは何なのか、どんな敏感期があるのか、敏感期はいつくるのか、敏感期を知ることで子育てにどんないいことがあるのか、国際資格を持つモンテッソーリアンまりこが、解説していきます。...

秩序の敏感期とは?

まりこ
まりこ
秩序の敏感期は、かんたんに言うと「いつもと同じがいい!」っていう思いが強い時期のことです
ゆうこ
ゆうこ
それは何歳くらいなんですか?
まりこ
まりこ
個人差はありますが、だいたい生後6ヶ月〜3歳くらいに強く現れます

大人でも、「駅まではいつも同じ道順がいい」とか、「意識してないけど、身体を洗うときはいつも首、お腹、腕の順番だ」とか、「靴は決まった場所に置いておかないとなんか落ち着かない」とか、こだわりのようなものがある方は多いのではないでしょうか?

そういった、「いつもと同じがいい」などのこだわりのようなものが強く出る時期が子どもにはあります。
それが秩序の敏感期です。

順序にこだわる子ども例

いつもと同じ順番で身体を洗ってほしい
いつもと同じ道順で保育園まで行きたい
いつもはお風呂→歯磨きなのに、今日は歯磨き→お風呂で、なんかイヤ

所有にこだわる子ども例

お母さんのお箸をお父さんに使ってほしくない
お父さんの席に、お母さんが座っているのが嫌
毎日お気に入りの赤い服が着たい

場所にこだわる子ども例

絵本はいつも同じ場所にしまっておきたい
オムツ替えはいつも同じ場所でしてほしい
車に乗ったらいつもはスーパーに行くのに、今日は駅についた!違う!いやだ!

まりこ
まりこ
この全てのこだわりが出るわけではなく、子どもによって何に対してこだわりが出るかは違います

なんで子どもは秩序にこだわるの?

ゆうこ
ゆうこ
なんで、そんなことにこだわるんでしょう?
まりこ
まりこ
子どもは、いつもと同じだと安心できるんです

子どもは、この世界についてまだあまりよくわかっていません
ルールもわからないような世界で生きていくのはとっても不安ですよね。
そんな中でよりどころになるのが、「秩序」=「いつも同じで変わらない安心できるもの」なんです。

なので、いつもと違うと不安になってしまって、泣いてしまったり、不機嫌になってしまったりします。
そんなとき、大人が子どもが秩序の敏感期にいることを知っていれば、「あ、いつもと違うから不安なんだね。じゃあ、いつもと同じにしようね」と関わることができます

まりこ
まりこ
大人は子どもの秩序を意識して大事にしてあげる必要があります。
子どものわがままだから今のうちに矯正しなきゃなんて思わなくていいんです。

秩序を守ることでどんないいことが?

ゆうこ
ゆうこ
その秩序を大事にしてあげて何かいいことってあるんですか?
まりこ
まりこ
あります!落ち着き論理的思考を手に入れることができます。

落ち着きを手に入れる

さきほど言ったとおり、秩序を守ることで子どもは安心することができます
その安心感は、子どもの落ち着いた心を作っていくことになり、なんかよくわからないけど不機嫌だったり、すぐに怒って泣いたり、そういったことが減っていきます

「いつも同じ」という秩序のある生活

子どもは安心できる

落ち着きを手に入れ、落ち着いて生活できる

逆に秩序がない環境だと、何がどこにあるのかわからなかったり、何がこれから起こるのかわからなかったり、心が不安定な状態が続いていてしまいます
そうすると、なかなか落ち着いて生活をすることができません。

論理的思考を手に入れる

まりこ
まりこ
そして秩序を大事にすることは、論理的な思考につながっていきます
ゆうこ
ゆうこ
秩序が論理的な思考に??

「いつも同じ」という外的な秩序があると、子どもは自分の中に内的な秩序を作っていくことができます。

それは整理された思考であったり、順序だった思考であったり、論理的な思考につながっていきます。
論理的な思考は、数の理解や、言語の理解も助けてくれます

まとめ

ゆうこ
ゆうこ
よくわかりました!
この前、子どもが不機嫌だったのはもしかして秩序が原因だったのかなあ
まりこ
まりこ
そうかもしれませんね!

秩序の敏感期は、年齢的にもイヤイヤ期とかぶるので、イヤイヤなのかな?と思われて、しょうがないと諦めてしまうこともあると思いますが、意外にただ「いつもと同じがいい!」っていうだけのこともあります

まりこ
まりこ
ぜひ「いつもと同じ」を心がけてみてください。

もちろん、どうしようもないときもあると思います。
たとえば、いつも同じ服を着たがるとか、車に乗ったらいつもはスーパーなのに今日は違うところでイヤだとか、引っ越しなんかも大きく秩序が変わってしまいます。
そんなときも秩序のことを知っていれば、少し心穏やかにお子さんに関われるのではないでしょうか。
子どもが何か不機嫌だなとか、何かよくわからないけど泣いているというときは、ぜひ「秩序」のことを思い出してみてください

大事なところをチェック!

秩序の敏感期は「いつもと同じ」をとても大事にしてほしい時期
秩序を守ることで、子どもは安心し、落ち着いた心を手に入れることができる。
そして、外的な秩序は内的な秩序を作り、論理的な思考につながっていく。

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ABOUT ME
北川真理子
10年以上の保育園/幼稚園などでの現場経験を経て、現在は「みなさんの育児の困ったをなくしたい」「育児をもっと楽しんでほしい」そんな思いでモンテッソーリ教育に関する情報を発信中。 Instagramでは、開始1年でフォロワー5万人を突破。モンテッソーリ教育を学べるオンラインサロン「子育ての学校」を主宰。大手KADOKAWAから『いちばんていねいな はじめてのおうちモンテッソーリ』を出版したほか、JMAMからモンテッソーリ生活えほん『トイレでできた』他シリーズ5冊を出版。モンテッソーリ教育の専門家として書籍の監修にたずさわるなど、その専門性への信頼は厚い。
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