当サイトでは、国際資格を持つモンテッソーリアンまりこが、モンテッソーリ教育についてできるだけわかりやすい言葉を使って解説しています。
コップ飲みはいつからできるのでしょう。
実際にモンテッソーリアンまりこが家でやっていた体験を交えつつ、具体的な始め方やコップの選び方を、動画を交えながら、わかりやすく解説していきます。
コップ飲みはいつからできる?
口にふくんだ液体を、口からこぼすことなく「ごっくん」と飲み込むことができるというのがコップ飲みをはじめられる目安になります。
月齢でいえば、だいたい離乳食を始める生後6ヶ月になったあたりということになります。
コップに興味持ってからでいいんじゃない?
それに、コップに興味を持つのっていつ?
コップを見たことがなければコップに興味は持てません。
なので、コップに興味を持ってもらうためには、コップを見たり触ったりする必要があります。
子ども用のコップをぜひ用意しておいてください。(どんなものがいいかは後述)
環境の中にコップがあれば、思っているより早くコップに興味をもつかもしれませんし、興味を持ったときにすぐにコップ飲みを練習しはじめられます。
コップ飲みの始め方
STEP0:スプーンでごっくん
コップ飲みの準備段階です。
スプーンに少しだけの飲み物をすくって、口に運んであげます。
はじめはむせるなど、うまくいかないかもしれませんが、離乳食を問題なく食べているようであれば、わりとすぐできるようになります。
飲み物によって、うまくいくとき、うまくいかないときがあるので、いろいろ試してみるといいかもしれません。
口に入った飲み物を、「ごっくん」できるようになったら次の段階へいきましょう。
STEP1:コップでごっくん
コップに入れた飲み物を、大人が子どもの口まで運んで、一口分だけ飲ませてあげます。
「コップで飲む」ということに慣れていく段階です。
大人が飲む量を調整してあげられるので、コップの中身は多くても大丈夫です。
ただし、飲ませるとき一口分だけにしないと、おぼれちゃうので注意します。
「ごっくん」から「ごくごく」と飲めるようになってきたら、一度に飲ませてあげる量を徐々に増やしていきましょう。
「ごくごく」と2回できれば、「ごくごくごくごく・・・」と連続して飲めるようになる日も近いです。
しばらくすると、自分でコップを持とうとするような動きや仕草が見られるようになります。
そのときに両手でモノを持つということができるようであれば、次の段階へいきましょう。
STEP2:自分でコップで飲む
いよいよ、子どもが自分でコップを口に運んで飲みます。
もちろんいきなり完全に一人ではできません。
最初は大人がサポートしながら、だんだんと一人で飲めるようになっていきます。
STEP1でもうゴクゴク飲めるはずなので、飲んでいる最中はあまり心配はいりません。
要注意ポイントは飲み始めと飲み終わりです。
ちゃんとコップを持てているか
飲み終わり→すぐにコップを手放してしまうことがある
というところを気にしてみてください。
最初は難しいと思うので、飲み始めはコップを手渡ししてもいいですし、飲み終わりも机に置かせるのではなく、大人が手で受け取ってもいいです。
こぼして当たり前くらいの気持ちで、取り組めると気持ちが楽かもしれませんん。
絨毯やラグの上では飲ませない、こぼれたらベトベトするジュースなどで練習しないなど、こぼしたときに大人がイライラしないような、ちょっとした配慮や環境づくりも大事です。
どんなコップを用意すればいい?
子どもサイズのコップを用意する
コップに限らないことですが、子どもが使うものは、子どもが扱いやすいサイズになっているということが大事です。
大人でも自分の体にあってないもの、たとえばバケツで水は飲みにくいですよね。
プラスチック製のものは割れないので、たしかに便利です。
ですが、プラスチック製のものを扱うとき、扱いが雑になってしまってはいないでしょうか?
大人がコップを雑に扱えば、子どもはそれを吸収します。
一方でガラス製のものを扱うとき、わたしたち大人は自然と割れないように丁寧に扱いますよね。
子どもには丁寧なコップの扱い方を吸収してほしいので、ガラス製がオススメなんです。
割れにくいけど、やっぱり扱いは自然と丁寧になります。
ストローマグは必ずしも必要ではない
大人にとってはこぼれなくて便利ですが、雑に扱ってもこぼれないストローマグを使っていると、雑に扱うとこぼれるコップの扱いというのを学ぶことができません。
またストローで飲むのとコップで飲むのは、違う口の動きですよね。
コップにストローをさして飲むなど、ストロー飲みはストロー飲みで別で練習すればOKです。
もちろんストローマグが絶対ダメというわけではないですが、家で時間と余裕があるときはストローマグをやめてぜひコップに挑戦してみてください。
コップだとこぼすことも多々あると思いますが、それが子どもにとって何よりの学びです。
と思えると少しイライラしないかもしれませんね
まとめ
いつから?
生後6ヶ月、離乳食がはじまったら
練習方法
STEP0:スプーンでごっくん
STEP1:コップでごっくん(大人がコップを口まで運ぶ)
STEP2:子どもが自分でコップで飲む
どんなコップがオススメ?
子どもサイズのもの
ストローマグは必ず必要というわけではない
取材・文:あつと
監修:モンテッソーリアンまりこ