当サイトでは、国際資格を持つモンテッソーリアンまりこが、モンテッソーリ教育についてできるだけわかりやすい言葉を使って解説しています。
モンテッソーリ教育ではどんな絵本を読んでいるの?
絵本の選び方のポイントを具体例をまじえつつ解説します。
絵本の内容が現実の世界にそくしたものを選ぶ
現実じゃありえないことが出てこないお話っていうこと。
なんで?
0〜6歳は現実の世界にふれること、知ることを、モンテッソーリ教育ではとても大切にしています。
なぜなら0〜6歳は自分の感覚を通して体験して、さまざまことを吸収していく時期だからです。
そして絵本が現実の世界にそくしたものであれば、子どもは自分の世界を広げることができます。
生活の中で体験したことを絵本で読んだり、その逆、絵本で読んだことを、実際に体験したりすることができるんです。
たとえば・・・
水族館に行ったあとに魚の絵本を読んでみる
【年齢別】おすすめの内容
食べ物、乗り物、動物、日常生活のこと、家族をテーマにしたものなど
人の気持ちをテーマにしたもの、食べ物はどこからやってくるの?、昆虫はどうやって生まれてくるの?など
遠い国のお話、歴史的なお話、科学的なお話、社会の仕組みをテーマにしたものなど
ファンタジーはNG?
動物がおしゃべりしてるのとかいっぱいあるじゃん・・・。
また乳幼児期は、空想の世界と現実の世界がはっきり区別がついていない時期でもあります。
空想と現実を混同してしまわないためにも、空想と現実の区別がはっきりしてきたら、空想のお話も読んでみてもいいかもしれませんね。
「サンタさんは、お父さんなんだよ」とか「豆まきしたときの鬼は先生だった」とか言い始めたら、現実と空想の区別がついている目安になります。
桃から子どもは生まれないけど・・・
わたしも自信を持って答えられるわけじゃないんだけど、昔話は、もはや生活に根付いた文化とも言えるからOKなのかなと思ってるよ
絵のテイストが写実的なもの、美しいものを選ぶ
絵は写実的なものや、写真を使ったものでもOK。芸術的で美しいものもおすすめ。
デフォルメされすぎたものは選ばない。
こちらも同じく、現実の世界に触れることを大事にしているからです。特に0〜1歳などは、リアルな描写のものを選びます。
芸術的で美しいものは感性をやしなうという意味でおすすめ。
デフォルメされたものは絶対だめなの?
デフォルメされたものと現実のものを結びつけられるようになってきたら、デフォルメされたものもあり。
写実的なもの
写真を使ったもの
芸術的な絵のもの
何が芸術的で何がそうじゃないかは、人それぞれなので、ご自身の気に入った絵のものを選んでいいと思います。
難しい言葉、長い文章、様々な文体にも挑戦する
子どもの年齢に合わせた文字数のもので、難しい言葉のないものを選んでるよ!
それがもったいないかも。
難しい言葉がある絵本、長い文章がある絵本を避けていませんか?
ぜひそういうものにもチャレンジしてほしいです。
なぜなら0〜6歳というのは、どんな言葉でもスポンジのように吸収していく時期だからです(言語の敏感期)。
もちろん短い文章や、かんたんな言葉、幼児語のものがあってもいいです。ですが、それだけにしか触れられないのはもったいないです!
ぜひたくさんの言葉に触れさせてあげましょう。
わからない言葉があれば、説明してあげればいいんです。
また話し言葉のものだけでなく、書き言葉のもの、詩的な言い回しのもの、古風な言い回しのもの、言葉遊び的なものなど、様々な文体のものを用意できるといいですね。
そのときには、わざわざわかりやすいように読みかえたりはしないようにしましょう。
「あるところに、おじいさんがいたんだって」
など言い換えてしまうと、せっかくのいろいろな文体にふれる機会がなくなってしまいます。
言葉遊び的なもの
どうやって自宅でモンテッソーリ教育を取り入れるの?
それなら「子育ての学校 ~おうちではじめるモンテッソーリ教育~」
まとめ「ポイントは全部守らなきゃだめ?」
新しい視点がたくさんあって目からウロコ
だから今日紹介したポイントは絶対守らなきゃいけないものとは思わなくていいよ
今わたしの子ども1歳半だけど、これとか、ナイフが伸びたり縮んたりするけど、好きだから置いてるし
ナイフのやつはいろんな表現が身につくし、イチゴのはイチゴがどうやってできるか知れるんだよね
それは楽しみ。
- 絵本の内容が現実の世界にそくしたものを選ぶ
- 絵のテイストが写実的なもの、美しいものを選ぶ
- 難しい言葉、長い文章、様々な文体にも挑戦する
- ポイントは全部を守らなくてもいい。最終的には子どもにとってそれが学びになるかどうかで判断する
0〜2歳・・・身の回りのことや、普段目にするもののお話
3〜4歳・・・身の回りの目に見えないお話、昔話
5〜6歳・・・想像力を使うお話
写実的なもの
写真を使ったもの
芸術的な絵のもの
詩的なもの
言葉遊び的なもの